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株式会社モシトランス
中国と中国語のエキスパート

[第7回] ジェネレーションギャップにショック!


はじめまして

みなさん、はじめまして。技術担当のTです。

これまでは品質担当のSばかりがブログを書いていましたが、私Tも含め、数名で分担してブログを書いていくことにいたしました。それぞれ、得意な領域が異なりますので、みなさんにとって少しでもお役に立てる情報を提供できるのではないかと、我々も期待しております。

さて、第7回は、先日の北京出張の際に感じた、コミュニケーションの難しさに関するお話です。

最新の北京

第6回のブログで品質担当のSが軽く触れていた通り、東京オフィスからは社員3名が北京オフィスを訪問してきました。

品質担当Sの粋な計らいで、昔の北京を感じられるホテルと、最新の北京を感じられる話題の火鍋レストランを予約してくれていました。

火鍋レストランは、紹介記事にも書かれている通り、広大な壁一面のプロジェクションマッピングやテーブルまで自動走行してやってくる配膳ロボなど、日本では見かけることのない仕掛けが盛りだくさんでした。

単に最先端の技術を使っているというだけではなく、お客様目線のサービスも売りで、店員さんから積極的に声をかけてきてくれ、私たちが野菜を辛いスープの方に入れていたのに気付くと「野菜は辛くないスープの方に入れるんだよ」とか、親切に教えてくれたりします。

日本だとこのような接客は特に珍しくもないですが、出張中に行った8つの飲食店の中では、最も気の利く部類に入ります。(余談ですが、国営のレストランだと、メニューに載ってる品を注文しても不愛想に「没有(メイヨウ)=ないよ」と言われたりします。日本だと、ないならメニューに載せるなよっとツッコミを入れたくなるところですよね。)

記念撮影をお願いします

食事が始まって間もなく、記念撮影をしてもらおうということになり、明らかに20代の若い店員さんを捕まえて私のカメラを渡しました。何やら中国語で掛け声をかけながら、2枚撮ってくれました。1枚じゃなくて2枚というところは、なかなか気が利くなと感心です。

ところが、私もその場ですぐに確認すればよかったのですが、食事の途中で見てみると、なんと写真は撮れていませんでした。私のカメラはミラーレス一眼なのですが、撮影時にランプは光っていたので、おそらく、シャッターを半押ししただけだったのでしょう。

気を取り直して、食事が終わった頃に、もう一度、お願いしてみることにしました。

また失敗?

さっきと同じ店員さんを捕まえて、「さっき写真が撮れてなかったから、もう一度撮って」とお願いしました。私は中国語がさっぱりわからないので、品質担当のSを通じて、きちんと中国語で伝えてもらいました。「これがシャッターだから、これを押してね」と念押しもして。

今度は大丈夫だろうと思い、撮影後に渡されたカメラを見てみると、またも撮れていません。

「シャッターを、もっとぐっと押すんだよ」と、実際にお手本を見せてあげると、「なるほど、わかった!」という様子。今度は、シャッター音と共に、きちんと撮影できました。

そういうことか!

日本でもデジカメの販売台数は落ち込む一方で、スマホのカメラ機能に主役の座を奪われた感がありますが、でも、今回の若い店員さんはカメラの使い方がわからないという感じは一切なく、シャッターを押せば写真を撮れるということはわかっていたようでした。

半押しという概念がなくて、押したか押してないかの二択だと思ってたのかなと思ってたら、品質担当のSが一言。

「彼らはスマホ世代だから、ボタンを押すんじゃなくて、ボタンに触れただけで撮れると思ってるんだよ、きっと。」

なるほどー! すごく納得! 同時に、すごいショック。。。。

写真を撮ってもらうためにカメラを渡して「シャッターはこれだから、ここを押してね」と言えば、万国共通で写真を撮ってもらえるものだと思っていたので、この世代間での感覚の違いには、大ショックでした。

2年前に北京に来て、同じように記念撮影を頼んだ時は、何の問題もなかったのにな、、、、、と思い返していたら、そういや、前回はカメラではなくiPhoneで撮ってもらったんでした。

「写真を撮って」だけだと、自分にとっての当り前が通用せず、写真の撮り方を実演しなければいけなかったという経験をし、いやはやコミュニケーションとは難しいなと思い知ったのでした。

おまけ

ホテルの中庭に咲いていたハクモクレンが、とても綺麗で印象的でした。

[ハクモクレンの写真]
ハクモクレン

筆者プロフィール

広島出身。

大学進学を機に上京し、それ以来、ずっと東京在住のため、既に人生の半分以上が東京都民になってしまったが、広島の心は忘れていない(つもり)。

新卒で米国系IT企業の日本法人に入社した後、外資系企業を中心に何度か転職をし、現在に至る。

モシトランス東京では技術担当として、社内のIT化や体制づくりに奮闘中。

2級ファイナンシャル・プランニング技能士。