中国語の翻訳ならモシトランス

株式会社モシトランス
中国と中国語のエキスパート

[第41回] スタートアップのIT事情 業務アプリ構築編


インフルエンザ

みなさん、こんにちは。技術担当のTです。

今年は例年よりも早くインフルエンザが流行し始めているようですね。私の周りでは、まだインフルエンザに感染した人はいませんが、風邪で発熱したり、扁桃腺を腫らしたり、体調を崩す人が出始めました。私自身も感染しないように、バランスのとれた食事を基本に、抵抗力を付けたいと思います。

さて、今回は業務の効率化を図るためのアプリを、自分たちで簡単に作成できるプラットフォームをご紹介いたします。

kintone

今回ご紹介するのは、kintoneです。

何でもかんでもExcelでまとめて、巨大で複雑な表を作る人っていますよね。そこから脱却し、属人化しがちな情報を可視化したり、進捗状況を確認しやすくしたり、チームで仕事をする際に必要なちょっとしたアプリを簡単に作ることができる、とても便利なプラットフォームです。主な特徴は、以下の通りです。

  • Excelの表をWebアプリに仕立てるような感じで、開発経験がない人でもアプリを作りやすい。
  • データを入力するための画面も、各種パーツ(=テキストボックスやラジオボタンなど)をドラッグ&ドロップで配置するだけなので、直感的に開発できる。
  • アプリのテンプレートも比較的豊富なので、初心者でもとっつきやすい。
  • 様々な条件でデータを抽出し、一覧やグラフで表示できるため、分析や把握が容易に出来る。
  • 慣れてくると、進捗管理やワークフロー、他のアプリとの連携など、それなりに凝ったこともできる。

[kintoneポータルの画面]

巷の汎用アプリじゃ解決できないときに

例えば、会社全体で使うような勤怠管理や経理システムとかであれば、汎用的なアプリがSaaSを中心にたくさん存在すると思います。kintoneは、そういう各社で共通に使えるような汎用的なものよりも、自社や自社内のチームで固有の業務に合った、ちょっとしたアプリを作成するのに向いています。

例えば、こんな感じです。

  • あるイベントのアンケート結果の収集と分析
  • お客様からのお問合せ内容の蓄積と分析
  • PCや周辺機器の在庫管理
  • 採用の進捗管理と各種記録
  • 面談等の人事記録
  • 外注先の評価記録

こういったちょっとしたものって、なかなか汎用的なアプリは存在しませんし、かといってExcelで表を作ってしまうと、どこかに埋もれてしまうか、行数が多くなりすぎて収拾がつかなくなりがちです。

でも、こういう痒い所に手が届く存在が、まさにkintoneなんです。

基本機能

基本機能について、簡単に触れようかと思いましたが、本家であるkintoneの説明ページの方が、圧倒的にうまくまとまっていたので、是非、そちらをご覧ください。

外部との連携

kintoneは、基本的に登録者しか使えないため、入力する人も参照する人も、通常は同じ組織の人になります。ゲストユーザーも使えるようにすることは可能ですが、事前登録が必要であることに変わりはありません。

ところが、例えばMovableTyep.netフォームのようなものを使うと、一般公開されたWebの入力フォームから入力された情報が、直接kintoneに取り込めるようになります。

つまり、Webからのお問合せやお申込みがあった場合、その内容が直接kintoneに蓄積されるようになり、その情報を使ってそのまま進捗管理ができるようになるのです。

これについては、次回、MovableTyep.netフォームをご紹介する際に、説明いたします。

無料お試しは30日間

無料お試しは30日間ありますので、自社への導入を前提とした各種確認に充てるには充分だと思います。

いざ、導入すれば、開発経験のない方でも簡単にアプリは作ることができますが、お試し期間の間は開発経験のある方が主導して、いくつか便利さを感じられるアプリを揃えてあげた方が、社内の理解を得られやすいと思います。

みなさんも、是非、kintoneをご活用ください。


筆者プロフィール

広島出身。

大学進学を機に上京し、それ以来、ずっと東京在住のため、既に人生の半分以上が東京都民になってしまったが、広島の心は忘れていない(つもり)。

新卒で米国系IT企業の日本法人に入社した後、外資系企業を中心に何度か転職をし、現在に至る。

モシトランス東京では技術担当として、社内のIT化や体制づくりに奮闘中。

2級ファイナンシャル・プランニング技能士。