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[第16回] スタートアップのIT事情 プロジェクト管理編(1)


梅雨と水無月

みなさん、こんにちは。技術担当のTです。

ついに、私の苦手な梅雨と夏が目前に迫ってきました。とにかく湿気に弱いので、朝の通勤電車もじとじと蒸し蒸ししてて、苦しいです。夏を通り越し、早く秋にならないかなぁ。

ところで、6月のことを水無月(みなづき)とも言いますが、「水が無い月」という意味ではなく、「水の月」という説が主流だというのを、つい先日知りました。詳しくは、6月1日付の朝日新聞朝刊に載っていますが、水無月の「無」の字は、ないという意味ではなく、一種の当て字と考えてよいとのことです。知らなかったぁ。

さて、今回から隔月で何回かに分けて、モシトランスの東京オフィスでのIT環境についてご紹介したいと思います。

北京と違って東京はスタートアップ状態!

モシトランスの北京オフィスは創業から5年が経過していますし、前身となる会社も含めると10年以上が経過しています。従業員も40名程度在籍しており、固定のお客様を何社も抱えた、いわゆる中小企業です。

一方、東京オフィスは2018年4月に産声を上げたばかりで、従業員も10名に満たない小所帯です。日本市場においてはスタートアップ企業で、従来からの翻訳通訳事業も手掛けつつ、新たな翻訳サービスを提供できないだろうかと奮闘中です。

そんな状態ですので、東京オフィスでは1人が複数の役割をこなす必要がありますし、毛色の異なる複数の仕事を効率的に進めていく必要があります。だからこそ、便利なITサービスを見付けてきて、上手に使いこなしていかなければなりません。しかも、予算はかなり限られているので、無料か低価格のものに限定されます。

そんな状況で、私たちはどんなITサービスを選び、どのように活用しているのか、ご紹介してまいります。

Brabio!

今回ご紹介するのは、Brabio!です。

一言で言うなら、プロジェクト管理をする際にタスクの洗い出しや進捗管理が楽になるクラウドサービスです。主な特徴は、以下の通りです。

  • 5名までなら無料で使える。(これ、とっても大切!)
  • ブラウザーだけでいいので、アプリをインストールする必要がない。
  • ガントチャートを簡単に作れる。
  • 複数名でプロジェクトの進捗状況を共有しやすい。

特にIT系のプロジェクト管理をしたことのある方なら耳にしたことはあると思いますが、WBS (Work Breakdown Structure)を作って進捗管理をする際に、それがとっても効率的になるサービスというわけです。

ざっくりとした流れ

私たちは、新規案件を立ち上げる時だけではなく、モノによっては定例案件もBrabio!を使って管理しています。ここでは、新規案件を立ち上げる時に、どんな流れで管理しているか、簡単にご紹介します。

  1. 新規案件を立ち上げる時は、早い段階で全体像を掴む必要があるので、まずはタスクの洗い出しから着手しますが、そこからBrabio!を使って、思いつくままにどんどんとタスクを登録していきます。
  2. 完璧ではなくてもいいので、ある程度のタスクが見えてきた段階で、それぞれのタスクをカテゴリー別に分類していき、タスクの階層化を行ないます。
  3. 次に具体的なスケジュールを入れてみます。最初はどう線引きしていいかわからないので、マイルストーンとなる日から逆算してとりあえずスケジュールを引いてみます。
  4. その過程で、タスクAが終わらないとタスクBに着手できないというタスク間の関係性も徐々に見えてくるので、そのような関係にあるタスク同士を矢印で結んでいきます。
  5. 各タスクに担当者を割り当てていき、ある期間において特定の担当者に負荷が集中していないかを確認しつつ、スケジュール調整や担当者の入れ替えを行ないます。
  6. こうして、計画が完成した後、各担当者が実際の進捗率を毎日更新していきます。

実際のスクリーンショット

一部お見せできない情報にモザイクをかけていますが、実際の案件で使っているスクリーンショットは、こんな感じです。これは比較的単純なプロセスの定例案件におけるガントチャートですが、複雑な案件の立ち上げだと、タスクの数だけで軽く400は超えます。

[Brabio!のスクリーンショット]

無料ですぐに使い始めることができますので、プロジェクト管理を必要としている方は、是非、お試しください!


筆者プロフィール

広島出身。

大学進学を機に上京し、それ以来、ずっと東京在住のため、既に人生の半分以上が東京都民になってしまったが、広島の心は忘れていない(つもり)。

新卒で米国系IT企業の日本法人に入社した後、外資系企業を中心に何度か転職をし、現在に至る。

モシトランス東京では技術担当として、社内のIT化や体制づくりに奮闘中。

2級ファイナンシャル・プランニング技能士。